👁 57 回閲覧
家では大切にしていたことを、
外で忘れてしまうことがあります。
人の話を最後まで聞くこと。
約束を軽く扱わないこと。
誰かを粗末にしないこと。
受けたものを忘れないこと。
家の中では、
それが当たり前だったはずなのに、
職場や社会の中では、
つい損得や空気に流されてしまうことがあります。
家のことと、
外のことは、
別のもののように見えます。
家では家族として過ごし、
外では仕事をし、
社会の中で役割を持つ。
そう分けて考えることがあります。
けれど本当に、
家での自分と、
外での自分は、
まったく別なのでしょうか。
家で人を大切にする心。
受けてきたものを忘れない心。
自分だけで立っていると思わない感覚。
それらは、
外で人と向き合うときにも、
どこかに出てくるように思います。
忠と孝という言葉は、
今では遠く聞こえます。
けれど、
外で何かを守ろうとする心と、
家で受けたものを忘れない心は、
根のところで離れていないのかもしれません。
昔の人なら、
忠と孝を、
まったく別のものとして見たのでしょうか。
それとも、
人が家で身につけた心が、
外での振る舞いにも現れると見ていたのでしょうか。
分かりません。
ただ、
家で守るものを外で忘れたと気づくとき、
自分の振る舞いの根が、
少しだけ見えてくることがあります。
その根を見直すことが、
人と向き合う姿勢を、
ほんの少し変えてくれるのかもしれません。
【089〜092】





