気づいたらなくなっていた

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久しぶりに通った道で、
昔あった店がなくなっていることがあります。

新しい建物ができています。

道も明るくなり、
便利になっているのかもしれません。

けれど、
そこにあったはずの店の前を思い出すと、
少しだけ立ち止まってしまうことがあります。

変わることは、
悪いことではありません。

古いままでは困ることもあります。

新しくしなければ、
進めないこともあります。

けれど、
気づいたらなくなっていたものの中に、
本当は残しておきたかったものがあることもあります。

明治維新という言葉を聞くと、
大きな変化を思い浮かべます。

制度が変わり、
暮らしが変わり、
国の形も大きく動いた時代です。

それは前へ進む力でもあったのでしょう。

けれど、
変わる時代には、
何を変えたのかだけでなく、
何を残そうとしたのかも、
考えたくなることがあります。

この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。

昔の人なら、
変わることを、
ただ新しくなることとして見たのでしょうか。

それとも、
変わりながらも、
手放してはいけないものを、
どこかで見ていたのでしょうか。

分かりません。

ただ、
新しいものの明るさの中で、
古いものが静かに見えなくなることがあります。

気づいたらなくなっていた。

そう思うとき、
変化という言葉の中には、
進むことと失うことの両方があるのだと感じます。

その重さに気づくと、
新しくなった道の見え方も、
少しだけ変わってきます。

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【043〜044】

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