👁 56 回閲覧
迷った時に、
楽な方へ流れたくなることがあります。
黙っていれば済む。
合わせておけば楽になる。
少しごまかしても、
大きな問題にはならない。
そう思うことがあります。
けれど、
その場は過ぎても、
あとから胸の中に残ることがあります。
あれでよかったのか。
どこで踏みとどまるべきだったのか。
そう考えてしまうことがあります。
人は、
いつも大きな決断をしているわけではありません。
むしろ、
小さな場面の中で、
何度も自分を試されているのかもしれません。
言うか。
黙るか。
引き受けるか。
断るか。
守るか。
流すか。
その一つ一つの中で、
自分が何を大切にしているのかが、
少しずつ出てしまいます。
武士道の判断というものも、
遠い戦場だけの話ではないのかもしれません。
迷ったとき、
どこで踏みとどまるのか。
何を守るために、
楽な方へ流れないのか。
そこに、
人の立ち方が現れることがあります。
この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。
昔の人なら、
行動の基準を、
その場の気分や損得だけに置いたのでしょうか。
それとも、
踏みとどまる場所を持つことを、
人が生きるうえで大切なものとして見ていたのでしょうか。
分かりません。
ただ、
踏みとどまる場所がなければ、
人はその時々の空気に流されてしまいます。
自分は何を守りたいのか。
そこを一度だけ見つめると、
同じ迷いの中でも、
立っている場所が少しだけ変わることがあります。
【097〜098】





