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神話は神話。
神社は神社。
祈りは祈り。
暮らしは暮らし。
そう分けて考えることがあります。
その方が分かりやすいからです。
けれど、
日々の中でふと、
それらがまったく別のものではないように感じることがあります。
神社の前で足をゆるめること。
古い神様の名がまだ残っていること。
祈る人の横顔。
台所や玄関を整える気持ち。
見えないものを粗末にしてはいけないと思う感覚。
一つ一つは、
別々の場面です。
けれど、
どこかで同じ方向を向いているように思えることがあります。
人は自分だけで生きているわけではない。
今だけで暮らしが成り立っているわけではない。
見えないものに支えられている。
そういう感覚が、
少しずつ形を変えながら、
暮らしの中に残っているのかもしれません。
この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。
昔の人なら、
神話と祭りと暮らしを、
ばらばらに見ていたのでしょうか。
それとも、
それらを一つの流れの中で、
自然に受け止めていたのでしょうか。
分かりません。
ただ、
別々だと思っていたものがつながって見えたとき、
神道という言葉は、
遠い知識ではなくなります。
それは、
暮らしのあちこちに残っている感覚を、
少しずつたどる道のように見えてきます。
【058〜059】





