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何かがおかしいと思っていても、
すぐに言葉にならないことがあります。
胸の中にはある。
けれど、
うまく言えない。
そういう重さがあります。
暮らしの中でも、
同じようなことがあります。
家の空気が少しずつ変わっている。
職場で大事なものが軽く扱われている。
世の中の言葉が速くなり、
人の心が追いついていない。
そう感じても、
何をどう言えばよいのか分からないことがあります。
けれど、
黙っているだけでは、
何かが失われていくように思えることがあります。
そのとき、
人は言葉を探すのかもしれません。
誰かを責めるためではなく、
何が大切だったのかを、
もう一度確かめるために。
この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。
昔の人も、
時代の中で何かが崩れていくように感じたとき、
黙ってはいられない重さを抱えたのでしょうか。
分かりません。
ただ、
ある言葉が生まれるとき、
そこには必ず、
その前にあった不安や迷いや問いがあるのだと思います。
何に応えようとしたのか。
そこを見ないままでは、
その言葉の重さも、
分からなくなってしまうのかもしれません。
黙っていられないほどのものがあった。
そう思うと、
古い言葉の見え方が、
ほんの少しだけ変わってきます。
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