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人と話していて、
言葉は丁寧なのに、
どこか心が入っていないと感じることがあります。
反対に、
うまく話せていないのに、
不思議と伝わってくるものがあることもあります。
声の調子。
目の向け方。
返事までの間。
手の動き。
そういうものの中に、
言葉では隠せないものが出てしまうことがあります。
まことという言葉は、
今では少し古く聞こえるかもしれません。
正直であること。
嘘をつかないこと。
そう考えれば、
分かりやすい言葉にも見えます。
けれど、
まことは本当に、
ただ嘘をつかないことだけなのでしょうか。
暮らしの中では、
本当のことを言っていても、
どこか軽く聞こえることがあります。
反対に、
多くを言わなくても、
その人の姿勢から伝わるものがあります。
この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。
昔の人なら、
まことを、
言葉の正しさだけで見たのでしょうか。
それとも、
その人の心の向きや、
日々の振る舞いの中に出るものとして、
受け止めていたのでしょうか。
分かりません。
ただ、
言葉を整えるだけでは、
届かないものがあります。
顔に出るもの。
態度に残るもの。
何も言わない時間ににじむもの。
そういうものの中に、
人のまことは、
静かに現れてしまうのかもしれません。
そう思うと、
今日、自分が口にした言葉の後ろに、
何があったのかを、
少しだけ見直したくなることがあります。





