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人が集まる場所では、
何となく保たれているものがあります。
職場でも、
家でも、
町内の小さな集まりでも、
誰かが少しずつ場を見ています。
声が強くなりすぎないようにする人。
困っている人に先に気づく人。
誰も言わない用事を片づけている人。
決まりとして書かれているわけではありません。
けれど、
そういう小さな働きがなくなると、
人の集まりはすぐにぎくしゃくします。
統治構造という言葉は、
とても硬く聞こえます。
制度や権力や命令の話のように思えます。
もちろん、
決まりは必要です。
役割も必要です。
けれど、
人は決まりだけで動いているわけではありません。
そこにいる人の顔を見ること。
場の乱れに気づくこと。
上に立つ人が、
自分の都合だけでなく、
全体の重さを引き受けること。
そうしたものがなければ、
形だけ整っていても、
人の暮らしは落ち着かないのかもしれません。
人はどうしてばらばらにならないのか。
その問いを考えるとき、
目に見える仕組みだけでなく、
その奥で働いている心の向きにも、
少し目を向ける必要があるように思います。
そう思うと、
人をまとめるという言葉が、
ただ命令することとは違って見えてきます。





