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部屋を片づけているとき、
少し離れて見るだけで、
散らかり方が違って見えることがあります。
机の上だけを見ていたときは、
紙が多いだけだと思っていた。
けれど、
部屋の入口から眺めると、
動きにくい場所や、
置きっぱなしにしていたものや、
いつも見ないふりをしていた隅が目に入ります。
同じ部屋なのに、
立つ場所が変わると、
見えるものまで変わります。
暮らしの中でも、
似たようなことがあります。
家族の言葉。
職場の空気。
近所との関わり。
昔から続いてきた習慣。
その中にいるときは、
ただ面倒なものに見えることがあります。
けれど少し離れて見ると、
それが何かを支えていたのかもしれないと、
感じることがあります。
どこを見るかによって、
同じものでも違って見えます。
正面から見るだけではなく、
少し横から見る。
近くで見るだけではなく、
少し離れて見る。
それだけで、
見落としていたものが出てくることがあります。
この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。
昔の人なら、
ものを見る場所を、
もっと慎重に選んでいたのでしょうか。
分かりません。
ただ、
立つ場所が変わると、
これまで当然だと思っていた景色も、
少しだけ違って見えることがあります。
その少しの違いが、
見失っていたものへ近づく入口になるのかもしれません。





