なぜ制度と混同されるのか

「國體」という言葉に触れるとき、多くの人はまず制度を思い浮かべるのではないでしょうか。

政治の仕組み。
国家の形。
法律や統治のあり方。

たしかに、それらは国を考える上で重要なものです。
けれども、「國體」がただ制度のことを指すのだとすると、
どこか言い表しきれないものが残るようにも思えます。

なぜなら、制度は変わるものだからです。

歴史の中で政治の仕組みは変わり、
社会の形も移り変わってきました。
それでもなお、日本というものが続いていると感じられるのはなぜなのでしょうか。

もし制度だけが国の本質であるなら、
制度が変わるたびに別のものになってしまうはずです。

けれども、多くの人はそうは感じていないように思えます。

ここに、「制度」と「國體」が混同されやすい理由と、
同時に両者が同じではない理由があるのではないでしょうか。

目に見える制度は理解しやすい。
だからこそ、それで説明したくなる。

もっとも、それだけで済ませようとすると、
見えなくなるものもあるのかもしれません。

國體という言葉が難しく感じられるのも、
それが制度のように明確な形で示しにくいからでしょう。

しかし、形が見えにくいからといって、
ただちに存在しないとは言えないようにも思えます。

制度を超えてなお続いているものがあるのではないか。
その問いから考え始めることには、意味があるのではないでしょうか。 

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