落ち着いている時ほど気づけなかった

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何も起きない日を、
退屈だと思うことがあります。

大きな変化もない。

驚くような出来事もない。

いつものように起きて、
いつものように働き、
いつものように一日が終わる。

それだけの日です。

けれど、
何も起きないということは、
本当は簡単なことではないのかもしれません。

電車が動く。

店が開く。

約束が守られる。

家に帰る場所がある。

そういうものが保たれているから、
一日は何事もなく過ぎていきます。

安定という言葉は、
地味に聞こえます。

目立ちません。

誰かが強く語るものでもありません。

けれど、
失われたときにはじめて、
その重さに気づくことがあります。

この感じは、
自分だけのものなのでしょうか。

昔の人なら、
安定した時代を、
ただ平穏な時代として見たのでしょうか。

それとも、
その平穏を支えていたものに、
もう少し目を向けていたのでしょうか。

分かりません。

ただ、
落ち着いている時ほど、
支えは見えにくくなります。

何も起きなかった一日の終わりに、
今日も無事だったということの重さを、
少しだけ感じることがあります。

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